2016年3月31日発売のヤングキングアワーズに掲載の漫画「ドリフターズ」の第59話の感想をお伝えします!
その前に、前回のあらすじ。
第58話で黒王軍の進撃は、避難民たちがオルテ帝都に集まるようにという意図が働いていることを信長が分析します。
そこに安倍晴明が戻り、黒王軍は食物を好きなだけ生み出せるため食料の心配はないことを聞かされます。
なんてこった!、と驚いている間に、豊久が避難民を前に島津劇場を開演するのでした(笑)
では、ドリフターズ 第59話 線をかく ネタバレと感想、いってみましょう!
== 第59話 あらすじ(ネタバレあり) ==
避難民の前で豊久は、共に行く者には何でもする、共に行かない者はいらん、と語り、泣いてわめいてめそめそ死ぬなら、腹裂いてさぱっと死ね、と言葉を続けます。
豊久の言葉に呼応するように、戦意を示す者が一人、二人と現れ、避難民たちは共に戦うと気を吐きます。
信長は人間とドワーフ、エルフらを完全に分けると宣言し、地図を見て決戦の場所をマモン間原にすると決めます。
戻ってきた豊久は、地図を見て決戦の場所に一人で納得します。
「なんでおいがここに呼ばれたか ようやくわかったど」
== 感想 ==
豊久の暴言で、避難民が逆ギレするんじゃないか、という感じでしたがうまいこと全体がまとまりましたね。
黒王軍vs人間(エルフ+ドワーフ)、という図式が戦意という意味でもまとまった感じになりました。
防衛戦ということで、周到に用意をすれば女子供でも戦力になることを知っている信長は、すべての人間を戦力にする気で作戦を練ります。
黒王軍はとんでもない戦力ですからね、猫の手も借りたいというのが本音でしょう(笑)
鉄砲があれからどれくらい量産されたかにもよりますが、それなりの日数が経過しているようなので、きっとかなりの鉄砲隊ができあがるでしょうね。
信長がボヤいていました、「長島でも本願寺でも雑賀でも死ぬ目にあったわ!」と。
ギリギリの戦いをくぐり抜けてきたからこそ、何をされたらイヤなのか、どんなことが効果的なのか、と逆の視点で見ることもできるのでしょう。
信長、頼りになりますね。
そして、ここでも信長は軍の編成について念を押します。
人間は人間の部隊、エルフはエルフ、ドワーフはドワーフの部隊を組んでいく、と。
豊久も言っていたように、危機が迫れば軋轢や不和がなくなるなんてことは絶対に無い、と改めて断言します。
取り返しの付かないことにならないように、しっかりと考える信長に対して、どこで迎撃するかを心配するサンジェルミ。
帝都が使い物にならないとサンジェルミが言うと、せーめーが使い物にならない?、と聞いてきますが、京みたいなもんだと言うと、せーめーも納得します。
「あぁー 京ですか・・・ じゃあしかたないかな・・・」と、京がいかに守りにくいところか、せーめーも知っているんですね。
やっぱり遥か昔から碁盤の目のようになっていて、守りにくい地形だったんでしょうね。
決戦の地を決める信長は、街道が交わるところで黒王軍の布陣が制限されるところ、さらに帝都への侵入を阻止できるところ、という判断基準を持って地図を見ると・・・
ここしかない、という一点を見つけます。
マモン間原、という原っぱ。
オルテの建国前まで、そこには関所があったのだとサンジェルミが教えてくれます。
サンジェルミ、よくそんな昔のことを知ってるよね。
こっちの世界に飛ばされて、一体何年生きているのでしょうか?(笑)
飛ばされたドリフターズの寿命って、どうなっているんでしょうね。
せーめーも長いこといるような感じですしね。
実は年を取らない、なんて特典がついてたりするんですかね?(笑)
そんな黒王を押し止める戦場を決めているところに豊久が戻ってきました。
外がやかましかったから叱りとばしてやった、と鼻息荒く戻ってきました。
やっぱり、ごちゃごちゃウルサイからガツンと言ってやる、というノリだったんですね(笑)
それで避難民の心をつかみ、まとめあげてしまうんですから一種の才能ですよね。
豊久、戦意高揚の天才かもしれません。
そんな豊久は、地図を見てぼそっとつぶやきます。
「似とるなぁ」、と。
関ヶ原でしょうか、関ヶ原以外にないと思うのですがどうでしょうか??
信長は関ヶ原を知らないので地図を見ても何も気づかなかったんでしょうね。
ん?、と豊久の様子に気づく信長に対して、豊久は、「いや なんでもなか ここでよか ここがよか」とつぶやきます。
関ヶ原か何かに似ていることに気づき、ここが自分自身にとっても決戦の場であることを感じたのでしょうね。
「ここがよか」ですもんね。
そして、「なんでおいがここに呼ばれたか ようやくわかったど」と納得するのですが・・・
今度こそ、関が原での戦いをやり直し勝利しろ、ということでしょうか?
それとも、・・・うーん、なんでしょうね、予想がつきません。
ちょっと前に見つかった謎の石碑?に記された信長と豊久の父親の名前のことも未だ謎のままですしね。
謎が少ないのが勿体無いなぁ、と感じていたドリフターズですが、ここにきて一気に謎が増えてますます面白くなってきましたね。
次号、第60話は4月30日発売号になります。
そうそう、今回のヤングキングアワーズにドリフターズ5巻の発売情報が掲載されました!
待望の5巻の発売日は・・・6月6日(月)!
テレビ放送に先駆け、1話+2話の特別編集版(36分)DVDが付いた特装版が全国の書店にて予約受付中とのこと!
価格は謎の関ヶ原価格(笑)、1600円+税、だそうです。
本編も盛り上がってきて、コミック5巻の発売日も決まり、アニメ放送も近づき、と大盛り上がりのドリフターズ!!
これからも楽しみですね!!
== 第59話 感想&ネタバレ END ==
関ケ原に間違いないです。
523ページ3コマ目
「まもん」と平仮名を変形させたような、あの世界の文字が書かれた地図のコマがあります。
X字の道は東西に走る中山道、北西に伸びる北国街道、そして南東に向かう伊勢街道に合致。
周囲の地名は、変形平仮名で「ささお」「てんまん」「まつお」「なんぐう」と読めます。
笹尾山、天満山、松尾山、南宮山に位置関係までピタリと合います。
あまりにもピッタリすぎるので、作者はさらに伏線を張っているかもしれませんが…