ドリフターズ 第17話 感想&ネタバレ
ついに村に攻めてきたオルテ兵を討ち倒した豊久たちとエルフたち。
敵兵に扮して城館を目指した先にあるものは果たして・・・。
敗残兵を待ち構えている与一たちも、いよいよ出番です。
では、ドリフターズ 第17話 愛をとりもどせ ネタバレと感想、いってみましょう!
== 第17話 感想&ネタバレ ==
オルテの城館では、兵たちの帰りを今か今かと待っています。
やっと帰ってきたか、と喜々として迎えると、それはオルテ兵に扮した豊久たちでした!
ドリフターズとエルフたちの姿に驚く城館の男。
豊久は、捕らえた女たちは塔の中にいるということを聞き出します。
兵たちの心配をする城館の男ですが、全員死亡、敗残兵は与一たちに森の中で追い回されていると信長が告げます。
さらに、死んだ者たちは最後は土と糞と混ぜあわせて火薬にすると言い放ちます。
信長の言葉どおり、逃げたオルテ兵たちは与一たちの仕掛けたワナと矢で、次々と殺されます。
塔の中に女たちが捕らえられていることを聞いた豊久たちは、一目散に塔へ向かいます。
見張り立ちを倒し塔へ向かう途中、武器を捨て降参したオルテ兵を殺そうとするエルフの手を豊久が止めます。
降伏首(くだりくび)と言って恥ずべき行為だと言うのです。
悔しいが豊久の言うとおりにするエルフ。
そして、女たちが捕らわれている部屋にたどりつきます。
慰みものにされている者、鎖に繋がれているエルフを見て、豊久が言います。
「 おいが間違っちょった こん城ん奴ばら共は糞じゃ 」
凄惨な場を目の当たりにし、皆殺しにすることを決意する豊久だったのでした。
== 感想 ==
与一たちは、ただ敵の退路で待ち伏せしてやっつけるだけじゃなかったんですね。
落とし穴に落ちたら串刺しになる、しかも毒=糞が塗ってあるという念の入りよう。
こんなワナやあんなワナが続き、ワナを回避出来たとしても、木の上に潜む与一たちに矢を射られるというどうしようもない状況にオルテ兵は全滅していきます。
仕掛ける側からしたら、本当にしてやったりですが、与一はこういう戦いを卑怯な戦いと思っている様子。
恐らく、こんな戦い方を考えた信長や豊久と、自身が思い出したくない義経は重なる部分があるのでしょう。
那須与一といえば「扇の的」の逸話で有名ですが、武士の後、出家して仏門に入ったと言われています。
きっと根が真面目なのでしょうね。
豊久のほうはというと、彼も武士として真面目な一面を見せます。
武器を捨て投降している敵の命を取るのは恥ずかしいことだと。
豊久の時代でも、災の目は早めに摘んでおく、という考え方もあったはずです。
ですがどちらが正しいという問題ではなく、豊久の考えのほうが人間味があるというか美しい考え方ですね。
ところが、そんな考え方を転換させる場面に豊久は出くわします。
人を人と思わないような場面に出くわすわけですが、そうなると人間らしい考え方も改めて、時には非道に徹することも必要なのでしょう。
エルフたちが虐げられている現状を目の当たりにし、自分の考えが間違っていた、甘かったとすぐに認めるところに彼の男らしさというか武士としての潔さみたいなものも感じましたね~。
だんだんと信長や豊久、与一の人間らしい部分が描かれることが増えてきたドリフターズ。
今後は、色々なキャラクターが登場してくるようなので、本当に楽しみな漫画です!!