ドリフターズ 第54話 感想&ネタバレ
まずは前回、53話のおさらいです。
グ=ビンネンとの和平が成立し、資金と食料の心配がなくなった信長たちドリフターズ。
一方、菅野直とスキピオの元に十月機関の伝者としてワイルドバンチの二人が訪れ、黒王軍の南進が近いことを伝えます。
また、グ=ビンネン側にいるドリフターズ・山口多聞から菅野直へと手紙が届けられます。
では、ドリフターズ 第54話 The Outlandish knight ネタバレと感想、いってみましょう!
== 第54話 あらすじ(ネタバレあり) ==
いよいよ黒王軍の南進が、世界廃滅の長征が始まります。
黒王軍の軍略を司るのは、明智光秀。
ケンタウロスの騎兵を率いるのは源義経。
先軍大将は土方歳三、黒王の負担を軽くするために負傷兵を出すくらいなら死なせろ、とラスプーチンから声をかけられます。
後陣はアナスタシア、敵の懐柔はラスプーチン、そしてドリフターズを焼かせろとはやる気持ちをぶちまけるジャンヌは黒王に、お前が焼くために待て、と命じられます。
一人も残さず地上から人類を滅せよという黒王。
そして、「虚けめ 死ぬがいい」と明智光秀は信長を狙うのでした。
== 感想 ==
ついに黒王軍が進軍を開始しました!
門を開けよ、と命じた黒王は「人間世界を非人世界に」と本気で人間世界を廃滅させるようです。
廃棄物とはいえ、ラスプーチンやジャンヌたちも人間だろうに・・・。
ん?、もしかして人間世界の廃滅が完了したら、他の廃棄物たちも滅ぼしてしまうのでしょうか??
あり得ますね、うん、実にあり得ます。
が、それはドリフターズが敗北し人間世界が完全に廃滅した後の話なので、そういう意味では無さそうですね。
ドリフターズが負けたら、この漫画、終了ですもんね(笑)
とはいえ、ドリフターズが負けそうな要素もたっぷりあるのがここまでの展開。
何と言っても、巨人族に鎧を着せて進軍させる様子。
その画があるのですが、こんな巨人、誰がどうやって倒すんだって感じですから。
倒す要素が全く無いわけではないのですが、かなり大変ではないかと。
グ=ビンネンのグリフォン?部隊や菅野直の零戦?といった航空部隊の活躍によっては、巨人だって敵ではないと思うので、そのあたりに期待したいですね。
そのあたりを率いるのは・・・多聞、ですかね?
黒王軍の軍略は明智光秀が担当するようです。
確かに、これといった軍略家が見当たらないため、彼が適任であることは間違いないでしょう。
っていうか、廃棄物側はキャラクターが少ないですよね。
黒王、土方歳三、ラスプーチン、ジャンヌ、アナスタシア、源義経、明智光秀の7名。
とっくに殺られたジルドレを入れても8名ですから。
一方、ドリフターズはというと、豊久、信長、与一、安倍晴明、ハンニバル、スキピオ、ワイルドバンチの二人、菅野直、山口多聞、サンジェルミと11名。
ただ、その人数差を埋めるためのものが廃棄物に備わった人外の能力、なのでしょうけどね。
「俺の好きにやらせてもらう」と言った義経に対して、「御手腕疑いもありませぬ 源平戦のそのままに 巷の端々麻破れの如く乱し候へ」と返す光秀。
言葉通り、源平の戦を知っている光秀は義経には何の心配もしていない様子。
ケンタウロスの騎兵を率いるということで、とんでもない騎兵隊になるんでしょうね。
人馬一体なわけですから、戦闘力は半端ないと思います。
対するは与一?
果たして与一vs義経は実現するのでしょうかね?
そして与一は義経を倒すことができるのでしょうか?、勝負という意味でも、命を奪るという意味でも。
豊久との戦いに笑みを浮かべていた土方は、先軍として戦います。
無理攻めさえしなければ、後方の本軍を待つこと無く存分に戦ってくれと光秀に言われますが、黒王の心配をするラスプーチンには、負傷兵を出すくらいならいっそ死なせろ、とある意味、光秀と反対の「無理攻めをしろ」と言っているようにも受け止められます。
土方は自分のことを「戦大好き人間」だと思っているようので、ガンガン無理攻めをしてくれそうな気がしていますが果たしてどうなるでしょうね。
そして、この光秀の軍略と相反するラスプーチンからの要望、このズレが黒王軍に対する付け入るスキの一つかもしれません。
ここまで影の薄いキャラクター、アナスタシアは後陣で備えておき適時、投入されるというポジション。
光秀がうまく彼女の能力を引き出せるかどうか、というのもキーポイントになるでしょうね。
周りを凍てつかせて行動不能にする力、それだけでも十分な戦力ですが、それ以上の活用をし戦果を向上させることが光秀にはできるでしょうか??
で、ラスプーチンは敵の懐柔が役割。
心理的に揺さぶるのは、必要な策ですからね。
とはいえ、今回の黒王軍の進軍において大活躍するポジションとは到底、考えられないので、なんかチラッと出てくるか、信長やサンジェルミにバッサリ殺られてしまう役なんだろうなぁ、と勝手に思っています。
そして久しぶりに登場するジャンヌ・ダルク!
ドリフターズを焼かせろ、豊久を焼かせろ、と吠えまくりますが、黒王が来てひとまず大人しくなります。
「命じてください私に 焼きます 焼き殺してきます」と黒王に進言しますが、「だから待つのだ」とおあずけをくらいます(笑)
この時のジャンヌのしょぼんとした顔、ちょっとコミカルな感じで良いですよ~。
そしてついに黒王から改めて一人残さず滅せよ、と大号令が放たれます。
北の氷土から南の北壁まで、西の漠土から東の海原まで、と全方向が指定され、産まれる前の腹子から今際の際の老人まで、とここも容赦なく告げられます。
黒王も元は人間だっただろうに、容赦ないですね。
人間に絶望した黒王、その正体は一体何者なのでしょうか?
救世主と呼ばれた者らしいということは義経が言っていたので、やはりあの人物ではないかと思われますが・・・。
しかし、漫画とはいえ、あの人物を黒王に、悪側の親玉にするってある意味、とんでもないことですよね。
黒王の正体予想が当たっていれば、ですけどね。
黒王軍に加わった明智光秀は、信長を殺すことを目的として加わったわけですから、「待っていろ 信長」と怪しく目を輝かせています。
その信長にこだわる心が軍略のミスを招きそうですが、それもまた見どころでしょうね。
黒王軍vsドリフターズ、早く続きが読みたいです!!