ドリフターズ 第52話 感想&ネタバレ
前回の51話では、ドリフターズの国奪りのために障害となるであろう、オルテ第三軍と第四軍をぶっ潰す信長の謀略が見事に成功します。
もちろん、その成功の影にはサンジェルミや与一の活躍がありました。
ここからさらにサンジェルミには活躍をしてもらいたい信長ですが、果たして・・・。
では、ドリフターズ 第52話 クラスで一番スゴイやつ ネタバレと感想、いってみましょう!
== 第52話 あらすじ(ネタバレあり) ==
フラフラと暇している豊久とハンニバル、そして同行するオルミーヌ。
自分がこの世界に飛ばされた理由は多分、信長のために今度はちゃんと命を捨てろ、ということだと豊久が語ります。
すると、それは違う、豊久や与一は信長のタガなのだ、ハンニバルが真面目に語り、それに豊久とオルミーヌが驚きます。
サンジェルミは、グ=ビンネンのシャイロックとの和平交渉の席で相手側の商人根性を見事に突き、これからの儲け話を約束しつつ、オルテへの食料と金銭の提供を約束させることに成功するのでした。
== 感想 ==
サンジェルミ、頑張った!!
サンジェルミとグ=ビンネンとの和平交渉、駆け引きが豊富で読み応えバッチリでしたよ!
サンジェルミと話をするのは、序列第2のブリガンテが来ると思ったら、序列トップのシャイロックが出てきました。
サラリーマンで言うと営業にいくアポを取ったら部長が出てくるのか、と思ったら社長が出てきたというようなトンデモナイ展開!(笑)
サラリーマン、ピンチというかチャンスというか、どちらにせよ出鼻をくじかれたことには変わらないと思います。
ここからお互いの駆け引きが本格化します。
相手の不安を煽ったり、徹底的にやると脅したり、顔以外大っ嫌いと本気と遊び心を交えたりと序盤の会話が進みます。
そして和平交渉の話に進み、ずっと勝っているグ=ビンネンはこのまま戦争を続けて問題ない、と言い張りますが、戦争をしていなければもっと稼げてたはずと考えるのが商人、本当は和平したくてしかたないでしょ、とサンジェルミが切り返します。
要求賠償一切無し、白紙和平を提案するサンジェルミに対して、本心を見透かされたと考えたのでしょう、シャイロックがそれに応じますが、さすがグ=ビンネンのトップであるシャイロック、「まだあるんだろ?」とこちらの更なる要求が分かっているのでしょう、話をさらに進めます。
食料と資金を提供しろというサンジェルミに対して、黒王軍の矢面に立つオルテを強くしろ、という意味を素早く理解したシャイロック。
このあたりがお互いの頭の回転の早さというか巧みな話術というか、是非、コミックで読んで欲しいところですね。
その面白さがここから更に続きます。
質に入れるタネがある、と言って銃を取り出し笑える紹介をします。
「ドワーフの力とエルフの技と人間の情熱と漂流者の頭脳が生み出した 人間は情熱というか主にウンコだけど あと家畜」
・・・
そりゃあ、最後のウンコうんぬんがわからん、と言われてもしょうがないですよね。
火薬のことだと説明をしますが化学変化がどーのとか、微生物の力によってあーだとか説明しても、やっぱりシャイロックたちには通じません。
シャイロックも、「忘れてた きみも漂流者だったね」と今更ながら、サンジェルミがドリフターズだったことを思い出します。
うん、ありますよね。
「そういえば、コイツも◯◯だった。」みたいなこと。
やたら血気盛んなことを言うなぁ、と思ったら昔ヤンキーやってたんだった、とか(笑)
しかし、この銃に関しても「自分たちで銃を複製・製造してしまう」といったことを考えないか?とシャイロックがサンジェルミに意地悪?を言いますが、ドワーフやエルフがいるからこその量産体制であること、そして・・・ウンコと畜生のおかげで火薬が出来て銃が銃としての活躍が出来ることを説きます。
火薬の材料になるものは、この異世界では現時点では見つかっていないとのことなので、こればっかりはグ=ビンネンではどうしようもないものだと言うのです。
そんなサンジェルミの話に乗ったシャイロック、「商談成立だ 飲もう その話」とついに口を開きます。
やりましたよ、サンジェルミ!
最後は口から魂が抜け出るような感じで描かれたサンジェルミ、そりゃあそれくらいの大仕事だった、ということですよね。
うんうん、それまでの不安などを知っているだけにその気持ち、分かります(笑)
この漫画において、サンジェルミが最も活躍した場面はここではないか、と感じたのですがどうでしょうね。
そんなことがないように、これからもドリフターズワールドがぐっちゃぐちゃのオモシロおかしいことになって、サンジェルミの活躍がまた見られることを期待したいと思います。