ドリフターズ(漫画) 考察:史実のジャンヌ・ダルクに迫る その2

ドリフターズ 考察:史実のジャンヌ・ダルクに迫る その2

「史実のジャンヌ・ダルクに迫る その1」に続いて、今回はその2です。

今回は、「奇跡に関する話」、「疎まれる存在へ」、「異端審問」、「復権裁判」の4つについて迫ります!

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奇跡に関する話

オルレアンの戦において、自分たちに利するように風向きが急変したこと以外にも、「奇跡ではないか!?」、「神の啓示を受けているに違いない!」と思わずにいられない数々の逸話が残されています。

・王太子シャルルがジャンヌと初めて会うという場において、ジャンヌは王座の人間の元には行かず、変装し臣下の中に紛れていたシャルル王子の元に真っ直ぐに歩み寄り、神の啓示を受けたことを伝えるのでした。

こうして、ジャンヌを試そうとしたシャルルは非礼を詫びて、ジャンヌに軍勢をつけることなどを約束するのでした。

・オルレアン近郊のニシンの戦いにおいて、フランス軍の敗北を予言、的中させました!

・戦闘時に自身が負傷することを前日に察知しており、近くのものに漏らしていたとおりに肩から胸にかけての部分から血を流し一度、戦線から離脱しているがすぐに復帰し、フランス軍の士気を高めることに成功しています。

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疎まれる存在へ

フランス軍を次々と勝利に導いてきたジャンヌ・ダルクですが、様々な方面から疎まれる存在にもなっていました。

それまで軍を率いていた者たちからは、急に出てきた10代後半の女が軍議に参加したり、戦闘では先陣を切って旗手となり兵を鼓舞したりと、最初は面白くないと感じていたものも多かったようですが、軍属は勝利という結果を見せつけられることで次第にジャンヌを受け入れるようになったと言われています。

ところが貴族や王族の側近たちはそうではなかったようです。

ジャンヌのおかげで王に即位したシャルル7世でさえも・・・。

次第に存在感を増していったジャンヌは、政治的な部分にも口をだすようにもなりますが、それはあくまでフランスのため。

とはいえ、それが面白くない者たちからの裏切り、王が援軍を送らない、などの仕打ちをうけ、戦に敗退。

自軍の城への退路すら、自軍の裏切りにより失うという状況に置かれ、囚われの身となってしまいます。

さらに、囚われた後、ジャンヌに最も大恩があるはずのシャルル7世も、彼女の助けるための行動は一切おこさず、ついにジャンヌは敵国・イギリスに売り飛ばされてしまいます。

英雄であり恩人でもあるジャンヌに救いの手を差し伸べなかったシャルル7世は、多くの歴史学者から非難されています。

そりゃあそうでしょうね。

彼女を助けようと動いたものは誰もいなかったのでしょうか。

いや、きっといたのでしょうけど力が及ばなかったり、抗えないものが多かったりとしたのでしょうね。

時には、高さ21メートルの塔から飛び降りてでも囚われの身から脱出しようと試みたジャンヌでしたが、ついに運命の時を迎えます。

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異端審問

「異端審問」、別名、「魔女裁判」。

ジャンヌの神がかり的な言動は、神からの啓示ではなく悪魔の所業ではないか、ジャンヌは悪魔と契約した魔女ではないか、とジャンヌを疎ましく思っている連中が言い始めます。

そして、囚われの身となった彼女は不当な裁判を受けることになります。

裁判記録の中には、ジャンヌが「神の恩寵を受けていたことを認識していたか」と訊かれたときに「恩寵を受けていないのであれば神が私を無視しておられるのでしょう。恩寵を受けているのであれば神が私を守ってくださっているのでしょう」と答えたというものがあります。

神の恩寵というものは、人間が認識できるものではないと教会の教理では定められていたため、ジャンヌはどんな返答をするか試されていたんですね。

そして、こういう返答でうまいこと煙に巻いたジャンヌに、尋問者は唖然としていたそうです。

そんな大健闘をしていたジャンヌですが、彼女には文盲(文字が読めない)という弱点があり、なんと、それを利用して彼女を陥れたい者たちが、「無罪判決」の証書だと偽って、「魔女認定」の証書にサインをさせるという暴挙に出ます。

こうして魔女と、異端者と認定されたジャンヌは、キリスト教に殉じた者という地位も奪われてしまいます。

そして生きたまま焼かれるという火刑に処され、19歳でこの世を去ります。

復権裁判

百年戦争が終わった後、ジャンヌの母親や裁判のあり方に疑問を持った者たちの尽力によって、異端審問(魔女裁判)は無効ではないか、という裁判が行われました。

これは「異端無効化裁判」とも言われ、公平な裁判が繰り返されジャンヌの死後、25年後に無罪が言い渡され、キリスト教徒として改めて認められることになりました。

刑に処され、命を奪われたあとに無罪判決・・・。

何とも言えないものを感じますが、これが現実でもあるんですよね。

その後、ジャンヌはローマ・カトリック教会における聖人としてその名を世界的に広められ、長くその名を知らしめる存在になっていくのでした。

まとめ

ジャンヌの生まれ故郷、ドンレミ村には「聖ジャンヌ・ダルク」という名の教会が建てられるなど、彼女の名は「オルレアンの聖女」として、キリスト教徒に限らず、広く長く、語り継がれていくことでしょう。

「ドリフターズ」のジャンヌが、死後の自分の扱いを知ったら、どうなるのでしょうね。

廃棄物から漂流者に転身してりして(笑)